鼻のプロテーゼが透ける・段差が気になるとき — 韓国での鼻の再手術で「新しいプロテーゼ」と「自家組織」をどう決めるか

執筆: EDITION Plastic Surgery | 公開日: 2026/10/6

以前の鼻の手術でプロテーゼの透けや鼻先との段差が気になる方へ。再手術では前のプロテーゼを取り出して鼻筋と鼻先を作り直します。新しいプロテーゼと自家組織(肋軟骨・鼻中隔軟骨・真皮)の違い、3D CTでの判断、日本から来る場合の日程の考え方を、ソウル・江南のエディション美容外科がまとめました。

こんにちは、ソウル・江南のエディション美容外科です。以前に受けた鼻の手術について、「プロテーゼの輪郭がうっすら透けて見える」「鼻筋と鼻先の境目に段差ができてきた」と気になり、再手術を考え始めた方に向けて書きました。

先に結論をお伝えします。再手術では、以前入れたプロテーゼを取り出し、鼻筋と鼻先をあらためて作り直します。そのとき新しいプロテーゼを使うのか、肋軟骨・鼻中隔軟骨・真皮といったご自身の組織(自家組織)を中心にするのかは、これまでに受けた手術の回数ではなく、前の手術で組織がどの程度傷んでいるか、皮膚の厚み、そして希望する高さや角度によって決まります。その判断の材料になるのが、手術前の3D CTです。

プロテーゼが透けて見えたり、段差ができたりするのはなぜですか

一般に、鼻筋の皮膚や皮下の組織が薄いと、その下にあるプロテーゼの輪郭が表に出やすくなるといわれます。もともと皮膚が薄い方のほか、手術を重ねて組織が薄くなっている場合も、透けて見える原因になりえます。

段差については、エディション美容外科の院長がカウンセリングで次のように説明しています(相談での回答を日本語に訳したものです)。

「鼻筋と鼻先が自然につながっていることが大切ですが、鼻先が垂れ下がると、そのつながりが途切れて段差ができます。とくに鼻先を大きく延長した場合は鼻先が垂れ下がりやすいため、鼻先の長さと高さをうまく調整し、時間とともに鼻先が自然に低くなっていっても垂れ下がらないよう、ご自身の顔に合わせてデザインすることが重要です。」

鼻先は軟骨で形づくられており、笑ったり、あくびをしたりするたびに引っぱる力がかかります。そのため鼻先は時間とともにある程度低くなっていくものだ、というのが院長の説明です。再手術で鼻先の位置を決めるときは、こうした変化をあらかじめ見込んでデザインします。

再手術では、以前のプロテーゼはどうなりますか

再手術では鼻筋と鼻先を新しく作り直すため、以前入れたプロテーゼは基本的に取り出します。素材がシリコンでもゴアテックス(ePTFE)でも同じです。

ただし、素材によって取り出すときの注意点が違います。院長は、ゴアテックスについて次のように話しています。

「ゴアテックスはシリコンより取り出すのが難しく、皮膚が薄くなることがあるため、手術のときにより注意を払う必要があります。」(相談での回答を日本語に訳したもの)

鼻に糸(いわゆる鼻の糸リフト)が入っている場合も、手術の過程で取り除きます。以前に受けた施術の内容は、わかる範囲でカウンセリングの際にお知らせください。

新しいプロテーゼと自家組織は、何が違いますか

どちらが優れているかという比較ではなく、それぞれ性質が違う、と考えるとわかりやすくなります。違いを表にまとめました。

比べる点新しいプロテーゼ(シリコンなど)自家組織(肋軟骨・鼻中隔軟骨・真皮)
素材人工の素材ご自身の体の組織
別の部位からの採取不要肋軟骨を使う場合は、採取する部位を2cm前後切開する
主に使われる場面鼻筋の高さを出す必要があるとき拘縮や左右差の修正、鼻先の支えを作り直すとき
考えておきたい点皮膚が薄いと輪郭が表に出やすい採取した部位にも痛みや傷跡が生じることがある

エディション美容外科の鼻の再手術では、自家肋軟骨を用いて拘縮(手術後に鼻が硬く縮んだ状態)、左右差、仕上がりへの不満を修正しています。一方で、鼻筋の高さをしっかり出したい場合には、プロテーゼが必要になることもあります。院長は初めての鼻の手術の相談で、「鼻筋が低く、鼻先だけが大きい場合は、鼻先と鼻筋を自然につなげるためにシリコンのプロテーゼのほうが適している」と説明しています(相談での回答を日本語に訳したもの)。

シリコンを使う場合も、骨格に合わせて形を作ったものを使うことで、プロテーゼが動くことで起こるトラブルを減らせる可能性があります。どちらか一方だけで作るとは限らず、組み合わせることもあります。

どちらにするかは、何で決まりますか

決め手になるのは、前の手術で組織がどの程度傷んでいるか、皮膚や軟部組織の厚み、そしてご本人が希望する高さ・角度・ラインの三つです。

組織の傷み具合を確かめるために、手術前に3D CT(HDX WILL)で鼻の中の骨と軟骨の構造を撮影し、以前のプロテーゼの位置や拘縮の状態を確認します。写真や外見だけでは、プロテーゼの周りがどうなっているかまではわかりません。

「再手術は何回目まで受けられるのか」という疑問をお持ちの方もいるでしょう。当院は回数で線を引いていません。病院としての回答は「回数よりも、前の手術による損傷の程度によって変わる」です。何度目の再手術であっても、一人ひとりの組織の状態を見て判断します。

日本から来る場合、滞在の日程はどう考えればよいですか

帰国日は、手術の方法が決まってからカウンセリングで一緒に決めます。そのうえで、日程を考える目安になる数字を並べました。いずれも当院の鼻の手術での目安で、手術の内容や回復の早さによって変わります。

項目目安
手術時間1.5〜3.5時間
鼻の中のガーゼ(パッキング)を抜く術後2日
抜糸(耳介軟骨・自家肋軟骨を使った場合)術後14日
仕事など社会生活への復帰術後7日
メガネをかける4週間後から
運動軽い運動は2週間後、激しい運動は4〜6週間後から
飲酒4週間後から
術後の経過観察日程はカウンセリングでご案内します

自家肋軟骨や耳介軟骨を使う場合は抜糸が術後14日になるため、その時期をどうするかも含めて日程を組みます。術後の経過観察の日程もカウンセリングでご案内しますので、来院できる時期とできない時期を、あらかじめお伝えください。

手術の前には、2週間の禁煙をお願いしています。オメガ3・ビタミン剤・紅参(高麗人参)は手術の1週間前から中止します。絶食は、いわゆる睡眠麻酔(鎮静)の場合は8時間、全身麻酔の場合は12時間です。日本で飲んでいるお薬やサプリメントがあれば、名前がわかるものをお持ちいただくと確認がスムーズです。

手術の前に知っておきたいリスクは何ですか

鼻の再手術には、次のようなリスクや副作用があります。程度や続く期間には個人差があります。

手術後に気になる変化が出たときは、手術の時期と今の状態を、写真とあわせてお知らせください。状態によっては来院のうえで確認します。

カウンセリングと手術は、誰が担当しますか

エディション美容外科で手術を執刀するのは、韓国の形成外科専門医であるハン・デヒ(한대희)院長です。診察・手術の相談、執刀、術後の経過観察は院長本人が行い、費用のご案内はカウンセリング担当の室長が行います。院長が執刀した鼻の手術は、以前の勤務先を含めた通算で4,500件以上です(2017〜2025年、診療記録にもとづく集計)。

クリニックは江南駅10番出口から徒歩1分です。以前の手術の記録(手術日、使ったプロテーゼの種類など)がお手元にあれば、カウンセリングにお持ちください。記録がなくても、3D CTで今の状態を確認するところから始めます。

よくある質問

Q1) 日本で入れたプロテーゼの種類がわかりません。それでも再手術の相談はできますか?

A1) できます。手術前の3D CTで、以前のプロテーゼの位置や拘縮の状態を確認します。記録が残っていれば参考にしますが、なくても診断は始められます。

Q2) 鼻先だけを再手術することはできますか?

A2) 鼻先だけの手術も可能です。以前のプロテーゼが入っている場合は、プロテーゼを取り出したうえで鼻先の形を整える方法があります。プロテーゼを残したまま鼻先だけを手術したい場合は、CTで確認したうえでお答えします。

Q3) 再手術は何回目まで受けられますか?

A3) 回数で決めてはいません。前の手術によって組織がどの程度傷んでいるかによって変わるため、CTと診察で判断します。

Q4) 再手術のあと、メガネはいつからかけられますか?

A4) 目安は手術から4週間後です。回復の進み方には個人差があるため、経過観察のときにあらためて確認します。

Q5) 費用はいつわかりますか?

A5) CTで鼻の中の状態を確認し、手術の方法が決まった段階で、カウンセリングでお伝えします。おおよその費用のご相談は、カウンセリング担当の室長が承ります。

担当医について

ハン・デヒ(한대희)院長 — エディション美容外科 代表院長(ソウル・江南)

  • 韓国の形成外科専門医(専門医資格 第2045号・2014年取得)/医師免許 第100394号 — 医師としての診療経歴18年
  • 亜洲大学校医科大学 修士/亜洲大学校病院 形成外科で専門医研修
  • 台湾・長庚記念病院 頭蓋顔面センター 研修(2013年)/米国フロリダ大学 IFAAS Mini Fellowship(2016年)
  • 主な担当:鼻の再手術・鼻整形・目元の整形・糸リフトなど

最終更新日:2026年10月6日

自由診療に関するご案内

※自由診療です。鼻の再手術(自家肋軟骨・プロテーゼ除去)では、腫れ、内出血、鼻づまり、鼻先の感覚の鈍さ、プロテーゼと鼻先の間の段差、左右差、感染、肋軟骨採取部位の痛みや傷跡などが生じる可能性があり、以前の手術による組織の損傷の程度によっては結果に限界がある場合があります。程度や期間には個人差があります。詳しくは診察時に医師がご説明します。