糸は下がった組織の位置を動かせても、伸びて余った皮膚の量までは減らせません。糸リフトとフェイスリフトを分ける「皮膚の余り」という基準と、ミニ切開リフト・額リフトを含む4つの選択肢、たるみの原因や年齢によって判断がどう変わるかを、診察で何を見て決めるのかとあわせて整理しました。
糸リフトとフェイスリフト(切開をともなうフェイスリフト手術)のどちらが合うかを分ける大きな基準は、「伸びて余った皮膚がどのくらいあるか」です。糸は下がった組織の位置を動かすことはできますが、余った皮膚の量そのものを減らすことはできません。そのため、たるみがかなり進んで皮膚が余っている場合には、フェイスリフトのほうが効果的な選択になることがあります。
反対に、たるみが初期から中等度で、余る皮膚がそれほど多くなく、深い層の頬や口元のたるみがおもな悩みであれば、糸リフトがよい選択肢になりえます。ソウル・江南駅10番出口から徒歩1分のエディション美容外科では、この線引きを年齢や希望だけで決めず、たるみの原因と程度を診察で確認してからご提案しています。
判断の軸は「組織の位置が下がっているのか」と「皮膚そのものが余っているのか」の違いです。前者が中心で程度が初期〜中等度なら非切開の糸リフト、皮膚の余りが大きければ切開リフトが候補になります。さらに間にはミニ切開リフト、額のたるみには額リフトという選択肢もあり、どれを選ぶかは原因の診断によって決まります。
糸リフトとフェイスリフトは、何が違うのですか
糸リフトは、体内で吸収される溶ける糸を皮膚の下に入れ、下がった組織を物理的に引き上げる非切開の施術です。糸を入れる位置や方向、本数は一人ひとりに合わせて設計します。また、コラーゲンの生成を促し、肌の弾力を整える働きも期待されています。
フェイスリフト(切開リフト、顔面挙上術とも呼ばれます)は、糸リフトよりも広い範囲を切開し、下がった組織を引き上げるとともに、余った皮膚を整理するところまで含む手術です。
つまり、両者の違いは「傷の大きさ」だけではありません。糸リフトは組織の位置を動かす施術で、フェイスリフトは皮膚の量まで調整できる手術です。どちらが優れているかではなく、いまのたるみにどちらが対応できるかという問題です。
選択肢は、糸リフトとフェイスリフトの2つだけですか
当院では、たるみの程度に応じて次の4つの方法を段階的に考えています。糸リフトかフェイスリフトかの二択ではなく、その間の方法や、部位を限定した方法もあります。
| 方法 | 切開 | おもに対応する範囲 | 検討される状態 |
|---|---|---|---|
| 糸リフト | なし(非切開) | 頬・口元・フェイスラインなど | たるみが初期〜中等度で、余る皮膚が多くない場合 |
| ミニ切開リフト | 耳の前を最小限に切開 | 中顔面〜下顔面 | 糸リフトと切開リフトの中間にあたる段階 |
| 切開リフト(フェイスリフト) | より広い範囲を切開 | より広い範囲のたるみと余った皮膚 | 皮膚のたるみがかなり進んでいる場合 |
| 額リフト | 額専用の方法 | 額 | 額のたるみがおもな悩みの場合 |
表の「検討される状態」はあくまで考え方の目安で、実際にどれが合うかは診察で原因と程度を確認してから判断します。
糸リフトが合うのは、どんな状態ですか
糸リフトが力を発揮しやすいのは、たるみが初期から中等度の段階にあり、伸びて余った皮膚がまだ多くない場合です。とくに、深い層の頬の下がりや口元のたるみがおもな悩みである方は、糸リフトで対応できることが多くあります。
糸リフトは切開をしないため、施術時間はおよそ15〜20分で、翌日から出勤や洗顔、軽いメイクが可能です。腫れやつっぱり感は3〜7日ほどで少しずつ落ち着いていきます。こうした負担の軽さも、状態が合っている方にとっては選ぶ理由になります。ただし、負担の軽さを理由に、状態に合わない方にまで糸リフトをおすすめすることはありません。
フェイスリフトのほうが合うのは、どんな状態ですか
皮膚のたるみがかなり進んでいる場合は、糸リフトよりもフェイスリフトのほうが効果的なことがあります。理由は先に触れたとおりで、糸は組織の位置を移すことはできても、伸びて余った皮膚の量を減らすことはできないからです。
余った皮膚が多い状態で糸だけを使うと、引き上げる力に対して皮膚の余りが残り、期待していたほどの変化が得られにくくなります。このような場合、当院では糸リフトを無理におすすめせず、切開リフトやミニ切開リフトといった別の方法を含めてご説明します。
たるみの原因によって、判断はどう変わりますか
「たるみ」とひとくちに言っても、原因はひとつではありません。当院では、原因を次の3つに分けて見ていきます。
- 肌そのものの弾力の低下
- 脂肪の位置の変化
- 組織を支える靭帯のゆるみ
どれが中心かによって、選ぶ方法が変わります。たとえば、脂肪のボリュームそのものがたるみのおもな原因になっている場合は、糸リフトやフェイスリフトの前に、脂肪吸引や輪郭の施術をあわせて検討することもあります。また、下がっているのではなく、ボリュームが減ってくぼんでいることが原因の場合は、引き上げる施術だけでは減ったボリュームを補えません。
年齢で、どちらにするかを決めてもよいですか
年齢はひとつの手がかりにはなりますが、それだけで決めることはおすすめしません。糸リフトは一般的に30代前半から予防的な目的で始める方が多い一方で、たるみには個人差が大きく、20代後半でもたるみが始まっていれば施術できる場合があります。
同じ年代でも、皮膚の余り方やたるみの原因は人によって大きく異なります。判断の基準になるのは年齢ではなく、いまのお顔の状態です。
診察では、何を見て判断するのですか
エディション美容外科では、カウンセリング(およそ20〜30分)の中で、たるみの原因の3分類、過去の施術歴、そして糸リフトがそもそも合う状態かどうかを確認します。その結果として「糸リフトより別の方法が合っている」という結論になることもあります。
お顔は正面だけでなく、45度や側面からも確認し、どの方向に組織が下がっているかを見ていきます。施術を行う場合は、その前に写真を撮影し、経過を比べるための基準を残します。
よくある質問
糸リフトを何度か繰り返せば、フェイスリフトの代わりになりますか?
糸リフトは組織の位置を動かす施術で、余った皮膚の量を減らすことはできません。皮膚のたるみがかなり進んでいる場合、糸リフトを重ねてもフェイスリフトと同じ働きにはなりません。
ミニ切開リフトとは、どのような方法ですか?
耳の前を最小限に切開して、中顔面から下顔面のたるみに対応する方法です。糸リフトと切開リフトの間にあたる段階として検討します。
額のたるみも、同じように考えればよいですか?
額のたるみには、額リフトという額専用の方法があります。額と頬・フェイスラインでは対応する方法が異なるため、気になる部位ごとに状態を確認します。
脂肪が多くて下がって見える場合は、どうなりますか?
脂肪のボリュームがおもな原因の場合は、脂肪吸引や輪郭の施術をあわせて先に検討することがあります。引き上げる方法だけで対応するかどうかは、診察で原因を確認してから判断します。
糸リフトの施術時間と、翌日以降の過ごし方を教えてください。
施術はおよそ15〜20分です。翌日から出勤・洗顔・軽いメイクが可能で、腫れやつっぱり感は3〜7日ほどで少しずつ落ち着きます。運動・飲酒・サウナは約2週間後からが目安です。
どちらにするか迷っている場合は、どうすればよいですか?
迷っていること自体をカウンセリングでお伝えください。方法を先に決めるのではなく、たるみの原因と皮膚の余り方を確認してから、合う方法をご説明します。
カウンセリングでは、糸リフトをすすめられるのですか?
すべての方に糸リフトをおすすめするわけではありません。いまのお顔の状態に合う方法を選ぶことを大切にしており、確認の結果として別の方法をご提案することもあります。
監修医について
ハン・デヒ院長(Dae-hee Han, MD) — 形成外科専門医(専門医 第2045号・2014年3月3日取得/医師免許 第100394号・2009年2月26日取得)。亜洲大学校医科大学 修士。台湾・長庚記念病院 顱顔面センターにて研修(2013年)、米国フロリダ大学 IFAAS Mini Fellowship(2016年)。カウンセリング・施術・経過確認は院長本人が行い、費用のご案内はカウンセリング担当者が行います。
最終確認日:2026-09-28
クリニック情報
エディション美容外科(Edition Plastic Surgery Clinic & Dermatology)
〒06614 大韓民国 ソウル特別市 瑞草区 江南大路407 OPUS 407ビル 6階
江南駅10番出口から徒歩1分
TEL +82-2-591-0100 ・ editionprs@gmail.com
診療時間:月〜金 10:00〜19:00 ・ 土 10:00〜17:00 ・ 日曜・祝日休診
ご注意
結果には個人差があります。出血・感染・腫れ・左右差・瘢痕などが生じることがあります。専門医による十分なカウンセリングを受けたうえでご判断ください。
このページは一般的な医療情報であり、診断や特定の結果を約束するものではありません。費用は対面でのカウンセリング後にご案内します。