糸リフトの「平均14本前後」は顔全体でのおおよその値で、正解の本数ではありません。本数が診断の結果として決まる理由、同じ本数でも位置と方向で仕上がりが変わる理由、糸の種類による1本の役割の違い、持続期間との関係、そしてカウンセリングで本数の代わりにたずねたいことを、糸の種類ごとの特徴とあわせて整理します。
糸リフトの説明でよく目にする「平均14本前後」は、あくまで目安の数字です。顔全体に行う場合のおおよその平均であり、たるみの程度や目指す変化によって、それより多くなることも少なくなることもあります。本数は最初に決めるものではなく、診断の結果として決まるものです。
カウンセリングでは、多くの方が最初に「何本入れるのですか」とたずねます。具体的で、見積もりどうしを比べやすい質問に見えるからです。けれども本数は入れる糸の量を示すだけで、どこに、どの方向へ、どの種類の糸を入れるのかまでは教えてくれません。
このページでは、なぜ本数が目安にとどまるのか、そして本数の代わりに何を確かめればよいのかを整理します。
本数が表しているのは「量」であり、仕上がりを左右するのは「位置と方向」です。同じ本数でも、糸の種類、入れる位置、引き上げる方向が違えば、まったく別の施術になります。エディション美容外科では、たるみの原因を3つに分けて診断したうえで、部位ごとに合う糸と方向を設計し、その積み重ねとして本数が決まります。14本前後という数字は、提案された本数が大きく離れているときに理由をたずねるきっかけとして使うのが適切です。
「平均14本前後」とは、どのような数字ですか?
エディション美容外科で案内している「平均14本前後」は、顔全体に糸リフトを行う場合のおおよその平均値です。たるみの程度と改善の目標によって調整する基準であり、正解の本数ではありません。
この数字を知っておくと、提案された本数がそこから大きく離れているときに「なぜその本数なのか」をたずねるきっかけになります。一方で、14本に近づけることを目標に計画を組み立てるものではありません。
なぜ本数より、位置と方向が大切なのですか?
糸リフトは、下がった組織を糸で物理的に引き上げる施術です。同じ本数でも、どの位置に入れ、どちらの方向へ組織を移すかによって、仕上がりは大きく変わります。
たとえば、組織を真上にだけ引き上げると頬骨のあたりに集まり、中顔面が目立って見えることがあります。エディション美容外科では、下がった組織を顔の外側、特に生え際の後ろ側の方向へ移すことを考えてデザインし、正面・斜め45度・側面のどの角度から見ても不自然にならないよう方向を設計しています。方向の設計が合っていなければ、本数を増やしてもそれを補うことはできません。
同じ「14本」という計画でも、頬の深い部分や口元の下がりに重点を置く場合と、崩れたフェイスラインを整えることに重点を置く場合とでは、選ぶ糸も入れる位置も変わります。本数が同じだからといって、同じ施術を受けることにはならないのはこのためです。
本数は、どのようにして決まるのですか?
本数は、診断から逆算して決まります。エディション美容外科では、たるみの原因を皮膚の弾力低下、脂肪の位置の変化、組織を支える靭帯のゆるみの3つに分けて診断し、どの部位をどの方向へ動かす必要があるかを考えます。
そのうえで、部位ごとに合う糸の種類と入れる位置を決め、それを積み上げた結果が本数になります。順番が逆になり、本数を先に決めてから入れる場所を探すと、必要のない部位に糸が入ったり、必要な部位が手薄になったりしかねません。
糸の種類が違うと、本数の意味も変わりますか?
変わります。糸にはそれぞれ得意な役割があり、1本が担う働きが同じではないためです。エディション美容外科で主に使い分けているのは、次の3系統です。
| 糸の種類 | 主な特徴 | 持続期間の目安 |
|---|---|---|
| PDO(シルエットフィックス・ミント) | 固定力とリフト効果が特徴。崩れたラインを整えるのに使う | 約6〜8か月 |
| シルエットソフト | 両方向のコーン構造で組織をとらえる。中顔面のボリュームを伴うたるみや頬の深い部分の再配置に | 約1年〜1年6か月 |
| アプトス | リフトとあわせて肌の改善も期待される。主に中顔面に | 約1年〜1年6か月 |
持続期間には個人差があります。1本あたりの役割が違う以上、「PDOを何本、シルエットソフトを何本」というように、どの糸を何本という組み合わせで考えることになります。そのため、合計の本数だけを比べても、提案の中身の違いは見えてきません。
本数が多いほど、効果は高くなるのですか?
本数が多いことが、そのまま効果の高さを意味するわけではありません。糸は組織の位置を動かすことはできても、伸びて余った皮膚の量を減らすことはできないため、たるみがかなり進んでいる場合は、本数を増やすよりもフェイスリフトなど別の方法が合うことがあります。
反対に、平均より本数が少なくても、たるみの範囲が限られていれば十分なこともあります。また、たるみとボリュームの減少が重なっている場合は、糸を増やすのではなく、コラーゲンブースターやフィラーでボリュームを補う方法を併せて検討することがあります。
持続期間は、本数によって変わりますか?
持続期間を左右するのは本数ではなく、主に糸の種類と個人差です。エディション美容外科では、持続期間に関わる個人差として、肌の弾力、老化の進み方、生活習慣、体重の変化、施術部位、組織の状態、たるみの程度、糸の種類の8つを挙げています。
また、当院では持続期間が長いという理由だけで糸を選ぶことはありません。たるみのタイプに合う糸を先に選び、持続期間はその結果としてついてくるものと考えています。
カウンセリングでは、本数の代わりに何をたずねればよいですか?
本数をたずねること自体は悪いことではありませんが、それだけで話を終わらせないことが大切です。次のような質問に置き換えると、提案の中身が見えやすくなります。
- どの部位を、どの方向へ引き上げる計画ですか?
- その部位には、どの種類の糸を使いますか?
- あえて糸を入れない部位はありますか? それはなぜですか?
- 提案された本数が平均と離れている場合、その理由は何ですか?
なお、エディション美容外科では、デザインの段階で決めた計画のとおりに施術を行い、当日に本数を増やしたり計画を変えたりはしていません。変更が必要な場合は、あらためてカウンセリングを行います。
よくある質問
14本より少ないと、物足りない仕上がりになりますか?
本数が少ないこと自体が物足りなさにつながるわけではありません。たるみの範囲が限られていれば、平均より少ない本数で十分なこともあります。大切なのは、必要な部位に合う糸が適切な方向で入っているかどうかです。
施術の当日に本数を追加することはできますか?
エディション美容外科では、デザインの段階で決めた計画をそのまま施術で行い、当日に本数を増やすことはしていません。変更が必要だと判断した場合は、あらためてカウンセリングを行います。
本数はいつ決まりますか?
カウンセリングでたるみの原因を診断し、顔の分析とデザインを行う段階で決まります。部位ごとに合う糸の種類と方向を決め、その積み重ねが本数になります。
以前に入れた糸が残っていても、本数の考え方は同じですか?
以前の糸の種類、施術の時期、現在の組織の状態を確認したうえで計画を立てます。確認をしないまま新しい糸の本数を決めることはしません。
見積もりに書かれた本数を、いくつかのクリニックで比べてもよいですか?
比べること自体はかまいませんが、本数だけでは提案の中身はわかりません。どの部位に、どの種類の糸を、どの方向へ入れる計画なのかの説明とあわせて見ると、違いが見えやすくなります。
本数が多いと、施術時間も長くなりますか?
施術そのものは15〜20分ほどが目安です。実際の時間は、状態や施術の範囲によって変わります。
監修医について
ハン・デヒ院長(Dae-hee Han, MD) — 形成外科専門医(専門医 第2045号・2014年3月3日取得/医師免許 第100394号・2009年2月26日取得)。亜洲大学校医科大学 修士。台湾・長庚記念病院 顱顔面センターにて研修(2013年)、米国フロリダ大学 IFAAS Mini Fellowship(2016年)。カウンセリング・施術・経過確認は院長本人が行い、費用のご案内はカウンセリング担当者が行います。
最終確認日:2026-09-28
クリニック情報
エディション美容外科(Edition Plastic Surgery Clinic & Dermatology)
〒06614 大韓民国 ソウル特別市 瑞草区 江南大路407 OPUS 407ビル 6階
江南駅10番出口から徒歩1分
TEL +82-2-591-0100 ・ editionprs@gmail.com
診療時間:月〜金 10:00〜19:00 ・ 土 10:00〜17:00 ・ 日曜・祝日休診
ご注意
結果には個人差があります。出血・感染・腫れ・左右差・瘢痕などが生じることがあります。専門医による十分なカウンセリングを受けたうえでご判断ください。
このページは一般的な医療情報であり、診断や特定の結果を約束するものではありません。費用は対面でのカウンセリング後にご案内します。