40代の頬・フェイスラインのたるみと糸リフト — 年齢ではなく、原因と方向で設計する

執筆: EDITION Plastic Surgery | 公開日: 2026/9/29

40代で頬やフェイスラインのたるみが気になったとき、糸リフトが合うかどうかは年齢では決まりません。たるみの原因が皮膚・脂肪・靭帯のどこにあるか、どの方向に下がっているか、皮膚の余りがどれくらいかによって、糸の種類・位置・引き上げる方向の設計が変わります。部位ごとの考え方と、糸リフト以外を考えるケースも含めて整理します。

40代で頬やフェイスラインのたるみが気になり始めたとき、糸リフトは選択肢のひとつになります。ただし、合うかどうかを決めるのは年齢ではありません。たるみの原因がどこにあるのか、組織がどの方向に下がっているのか、そして余った皮膚がどのくらいあるのか。エディション美容外科では、この3点を確かめたうえで、糸の種類・入れる位置・引き上げる方向を設計します。

糸リフトは、30代前半から予防的な目的で始める方が多い施術ですが、たるみの出方には個人差が大きく、20代後半でもたるみが始まっていれば対象になります。逆に言えば、40代だから適している、40代だからもう遅いという線引きもありません。

この記事では、頬とフェイスラインという、同じ「たるみ」でも設計の考え方が変わるふたつの部位を中心に、糸リフトでどこまで対応できるのか、別の方法を考えるのはどんなときかを整理します。

頬とフェイスラインでは、たるみの原因も、向いている糸も、引き上げる方向の考え方も異なります。頬は中顔面のボリュームを伴うたるみとして、フェイスラインは崩れたラインとして見立てることが多く、そのうえでボリュームの減少や筋肉の緊張、皮膚の余りが加わっていないかを確認します。糸リフトがよく合うのは、たるみが初期から中程度で、余った皮膚が多くない場合です。

40代でも、糸リフトの対象になりますか?

年齢そのものより、たるみの状態で判断します。糸リフトが特に向いているのは、たるみが初期から中程度で、余った皮膚が多くなく、頬の深い部分や口元のたるみが主な悩みという場合です。

反対に、皮膚のたるみがかなり進んで余った皮膚が多い場合は、糸で組織の位置を動かしても皮膚の量は減らせないため、フェイスリフト手術の方が適していることがあります。40代かどうかではなく、今の状態がどちらに近いかを診察で確かめます。

頬とフェイスライン、たるみの原因は同じですか?

同じとは限りません。当院では、たるみの原因を皮膚そのものの弾力の低下、脂肪の位置の変化、組織を支える靭帯(リガメント)のゆるみの3つに分けて見立てます。ひとつの顔の中でも、部位によって主な原因が異なることがあります。

さらに、たるみとボリュームの減少が同時に起きている混合型も珍しくありません。「たるんで見える」部分が、実は下がったのではなくへこんだことによるものだった、というケースもあるため、原因を分けて見ることが設計の出発点になります。

頬(中顔面)のたるみは、どう設計しますか?

頬のたるみは、中顔面のボリュームごと組織が下がっている形として見立てることが多い部位です。この場合、双方向のコーン構造で組織をつかむシルエットソフトが候補になり、頬の深い部分の位置を整え直すことを考えます。中顔面の引き上げに肌の状態の変化もあわせて求める場合は、アプトスを検討することもあります。

頬で特に大切なのが引き上げる方向です。組織を真上にだけ引き上げると頬骨のあたりに集まり、中顔面が目立って見えることがあります。当院では、下がった組織を顔の外側、特に生え際の後ろ方向へ自然に移動させる設計を基本にし、正面・45度・横顔のどの角度から見ても不自然にならないよう方向を決めます。

フェイスラインのたるみは、どう設計しますか?

フェイスラインは、ラインが崩れてぼやけてきた状態として見立てることが多く、固定力と引き上げが特徴のPDO(シルエットフィックス・ミント)でラインを支え直すことを考えます。

ただし、フェイスラインの印象には筋肉も関わります。口角やあご先の筋肉の緊張、エラ周りの筋肉がラインに影響している場合は、ボトックスを組み合わせることを検討します。これは診断の結果による選択であり、たるみだけが問題であれば糸リフト単独で十分なことも多くあります。

部位ごとの考え方を表で比べる

気になる部分考えられる主な原因設計で検討すること
頬(中顔面)が下がって見える脂肪の位置の変化、ボリュームを伴うたるみシルエットソフト(必要に応じてアプトス)、外側・生え際後方への方向
フェイスラインがぼやけるラインの崩れ、下顔面の筋肉の緊張PDO(シルエットフィックス・ミント)、必要に応じてボトックス
ほうれい線が深く見えるたるみではなくボリュームのへこみのことも多いボリュームの補い(コラーゲンブースター・ヒアルロン酸)を含めて検討
皮膚の余りが目立つ伸びた皮膚の量最小切開リフト・フェイスリフト手術
脂肪のボリュームが主な原因脂肪の量そのもの脂肪吸引・輪郭の施術を先に検討

以前にヒアルロン酸などを受けていても、設計できますか?

施術歴があるというだけで糸リフトができなくなるわけではありません。ヒアルロン酸であれば、種類、注入した時期と部位、今どのくらい残っているかを確認します。頬の深い部分や口元の周りに残っている場合は、それを踏まえて糸の通り道と方向を設計します。

脂肪注入を受けて間もない場合は組織が落ち着いていないため慎重に判断し、以前の糸リフトがある場合も、糸の種類・時期・組織の状態を確かめてから計画します。

糸の本数は、年齢とともに増えるのですか?

本数は年齢ではなく、たるみの程度と改善の目標から決まります。顔全体で平均14本前後がひとつの目安ですが、これは調整のための基準値であり、目指す数ではありません。

当院では、本数よりも、どの位置にどの方向へ入れるかを重視しています。頬とフェイスラインのどちらに重心を置くかによっても、糸の配分は変わります。

設計はカウンセリングと顔の分析の段階で決め、施術前には比較の基準となる写真も撮影します。施術当日は、その場で本数や範囲を広げることはせず、決めた計画どおりに進めます。計画を変える必要があると判断した場合は、あらためてご相談したうえで決め直します。

よくある質問

40代で初めて糸リフトを考えています。遅すぎることはありますか?

年齢だけで遅い・早いは決まりません。たるみが初期から中程度で、余った皮膚が多くなければ糸リフトが合う可能性があります。皮膚のたるみがかなり進んでいる場合は、別の方法を提案することもあります。

糸リフトで頬骨が目立つようになることはありませんか?

組織を真上にだけ引き上げると、頬骨の周りに集まって中顔面が目立つことがあります。当院では顔の外側、生え際の後ろ方向へ移動させる設計を基本にしています。なお、頬骨そのものの骨格の大きさは、糸リフトで変えるものではありません。

フェイスラインのためにボトックスも必ず受ける必要がありますか?

必要ではありません。口角やあご先、エラ周りの筋肉の緊張がラインに影響している場合に検討するもので、たるみだけが問題であれば糸リフト単独で十分なことも多くあります。

ほうれい線も一緒に改善できますか?

ほうれい線がたるみによるものか、ボリュームのへこみによるものかで答えが変わります。へこみが原因の場合は糸リフトだけでは変化が限られるため、ボリュームを補う方法をあわせて検討します。

どのくらい持ちますか?

持続期間の目安は、PDO(シルエットフィックス・ミント)で約6〜8か月、シルエットソフトとアプトスで約1年〜1年6か月です。肌の弾力、老化の進み方、生活習慣、体重の変化などによって個人差があります。

施術時間と、翌日の予定はどう考えればいいですか?

施術は15〜20分ほどで、その前に20〜30分ほどのカウンセリングがあります。翌日から出勤、洗顔、軽いメイクは可能ですが、腫れやつっぱり感は3〜7日ほどかけて落ち着いていきます。

監修医について

ハン・デヒ院長(Dae-hee Han, MD) — 形成外科専門医(専門医 第2045号・2014年3月3日取得/医師免許 第100394号・2009年2月26日取得)。亜洲大学校医科大学 修士。台湾・長庚記念病院 顱顔面センターにて研修(2013年)、米国フロリダ大学 IFAAS Mini Fellowship(2016年)。カウンセリング・施術・経過確認は院長本人が行い、費用のご案内はカウンセリング担当者が行います。

最終確認日:2026-09-28

クリニック情報

エディション美容外科(Edition Plastic Surgery Clinic & Dermatology)
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診療時間:月〜金 10:00〜19:00 ・ 土 10:00〜17:00 ・ 日曜・祝日休診

ご注意

結果には個人差があります。出血・感染・腫れ・左右差・瘢痕などが生じることがあります。専門医による十分なカウンセリングを受けたうえでご判断ください。

このページは一般的な医療情報であり、診断や特定の結果を約束するものではありません。費用は対面でのカウンセリング後にご案内します。